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会社の存在意義は? 〜利益主義と貢献主義の両極の間に存在する〜

この記事では

会社の存在意義について書いています。

本に書いてあることではなく

ある経営コンサルタントの一つの見解です。

 

 

ーー目次ーー

 

 

会社の存在意義 2つのモデル

 

会社の存在意義について

極端に対極な2つの事例を挙げます。

多くの会社はこの二つの特性の中間に位置するはずです。

 

(1)利益を追求する集団

 

資本主義では

会社は営利を目的とした法人です。

 

会社の所有者である株主は

「利益を上げること」

を目的に出資しているわけです。

 

もちろん不法行為をしてまで

利益を上げるわけではありません。

 

このように利益を求めるために企業は存在するという価値観の会社を

このブログでは

「利益主義の会社」

と呼びます。

 

別に否定もしませんし

非難もしません。

 

合法的であれば、問題は何もありません。

 

 

もうひとつのスタンスはこちらです。

 

 

(2)顧客へ貢献し、その対価を得る集団

 

顧客にそれなりのメリットがなければ

そもそも売上が立ちません。

 

どの会社も顧客からの売上があって

存在しているわけですから

「顧客の満足、顧客の利益があってこそ会社は存続する」

という考え方です。

 

会社の存在意義は

「顧客利益・顧客満足のためである」

言い方を変えると

「顧客あるいは社会に貢献するために会社は存在する」

わけです。

 

このブログでは

このような価値観による会社を

「貢献主義の会社」

と呼ぶことにします。

 

 

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「会社は、利益を追求するために存在する」

という考えと

「会社は、社会に貢献するために存在する」

という考えがあるわけです。

 

 

どちらも、一理ありますし、

両方の要素を持ち合わせていると思います。

 

両面性があるということです。

 

 

企業を利益主義の一面から見てみましょう。

 

 

あなたは生活費をどうやって稼ぎますか?

 

個人で事業を営んでいないのであれば

会社などで働くということになります。

 

「生活費を稼ぐために会社に所属する」

というのは

多くの人が考えていることだと思います。

 

 

給料をいただくためには

当然、会社に一定の利益がなければならないわけです。

 

ボランティア団体に参加して

無償で奉仕するのは悪いことではありませんが

収入のない人は、まず収入の確保が優先です。

 

 

では会社をどんな基準で選びますか? 

 

「給与も含めて、いい条件の会社に入りたい」

と、誰だって思うでしょう。

 

学生だったら

「将来の安定している会社に入りたい」

 と思うかもしれません。

 

そんなふうに考えるのは

自らの利益を考えているからです。

(もちろん、悪いことではありません!)

 

このように

「各自の利益を重視した人の集合体として社会から利益を得る」

それが会社の一つの側面です。

 

 

 一方

 貢献主義の考え方は次のような感じになります。

 

幸せに生活するためには

衣食住を始め、いろいろなモノやサービスが必要となります。

 

自分で、食材を生産し、衣服を作り、家を建てて、、、

でも、スマホは自分では作れないなあ・・・ 

自動車だって、一人では作れない・・

 

いろいろな人の能力や労働に支えられて

より良い生活ができるわけです。

 

つまり

一人で全てのことをまかなうよりも

得意分野を役割分担した方がより良い生活が送れるわけです。

 

お互いに

貢献し合うことで、豊かな生活になります。

 

理屈を言えばそうかもしれないけれど

社会や顧客に貢献しようと思って

企業を選ぶ人は、割合としては少ないような気がします。

 

今の日本において会社の存在意義は

「利益主義」と「貢献主義」の間にあるとは言え

かなり「利益主義」偏っていると思います。

 

 

 

 

 

 

会社の存在意義は薄れている

 

ここで

会社で働いている人にお尋ねします。

 

普段仕事をしている時に

あなたの会社の存在意義について考えていますか?

 

考えている人は少ないと思います。 

 

 

普段考えていることは

 

「業績を上げなきゃ」

とか

「ノルマを達成しなくちゃ」

とか

「目先の仕事をこなさなきゃ」

 

そんな感じで仕事に追われていて

それ以外のことを考えてたりする暇はありません。

 

 

 

あるいは

 

「次の会議までに、いいアイディアを出さなくちゃ」

とか

「来期の計画・・・。どうしよう」

とか

そんな利益が出る未来を作り出すための作業に腐心していたり

 

 

「クライアントの要望を予算以内でクリアするには、どうすればいいだろう?」

とか

「これじゃあ、顧客と上司の板挟みだよ。どうやって上司を説得しよう・・」

などと、まわりをまとめるのに苦労していたりするのではないでしょうか?

 

 

そもそも

会社の存在意義なんて

いちいち考えたりしませんよね。

 

 

会社を経営する側だって

利益を出すことがいちばんの目的になっているはずです。

 

  • 株主の期待に応えないといけない
  • 利益を出さなければ出世できない、評価されない
  • 会社の存続のためには利益を出さなければ・・・

 

そもそも

会社に利益をもたらす人だから

出世したり、経営を任されているわけです。

 

 

経営責任という言葉があります。

 

不祥事の監督責任を問う時にも使われますが

普段は

「経営目標を達成したかどうか?」

を問うときに使われます。

 

 

 

 

最近では

会社の存在は利益を出す集団

という暗黙の了解があるようです。

 

 

欧米のビジネス理論によれば

株式会社は株主のために「利益を追求する」ことがミッション

ですから

当然とも言えます。

 

 

経営陣は株主のために利益を追求するのは当然だし

従業員は経営陣のために利益を追求するのは当然です。

 

 

ただ、利益主義に偏りすぎるといろいろな問題が起こります。

次回はその問題について書いてみたいと思います。 

 

まだまだ、書きたところですが

今日のところは、この辺で。