百万人を笑顔にする「新しい日本式経営スタイル」ブログ

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会社が利益主義に走りすぎると歪みが出てくる ブラックな体質の一つの要因

前回

企業は”利益主義”と”貢献主義”の間に存在する

という記事を書きました。

 

c-mariage.hatenablog.com

 

今日の記事は

極端な利益主義に走ると、デメリットが生ずる

ということを書きます。

 

 

 

利益主義に偏りすぎると反動がくる

 

利益を追求することが極端になれば

いろいろと歪みが出てきます。

 

 

会社が利益重視が行き過ぎると

利害関係者とはどんな問題が発生するでしょうか?

 

会社の関係者はおもに次の5つ、あるいは6つです。

  1. 株主・資本家
  2. 債権者
  3. 取引先
  4. 顧客
  5. 従業員
  6. 社会、世間、行政

 順番に見ていきましょう。

 

(1)株主・資本家

アメリカのビジネス流に解釈すれば

当然会社は株主の下に位置するわけです。

株主が配当重視であれば会社は短期利益必達主義となり

経営者は利益必達が課せられます。

利益が至上命令になるというわけです。

 

この記事のテーマは

会社が利益主義になると発生する歪み

についてです。

 

会社→株主という方向への歪みはあまりありません。

逆の流れですね。

 

 

また

オーナー社長だったり

小さな同族会社であれば

「経営者=株主」

なので 、こちらの場合も

会社→株主という方向への歪みはありません。

 

(2)債権者

例えば銀行から融資を受けていれば

立場は会社よりも、銀行の方が上です。

 

会社は銀行から影響を受けることは大いにありますが

会社の行き過ぎた利益主義が銀行に影響することは

あまりありません。

 

稀に

消費者などを欺くようなビジネスをしている会社に

銀行が融資していて非難を浴びることはありますが。

 

 

(1)の株主と同様に

会社から債権者への影響はあまりありません。

 

 

(3)取引先

会社が極端な利益主義になると

下請け業者に圧力をかけます。

 

「安く納入してくれ」

となるわけです。

 

ひどい場合は

ちょっと言葉が悪いのですが

”下請けを食い物にして”

自分が生き残る道を選びます。

 

 

ちなみにこの企業が下請けだった場合

その元請けに影響が及ぶでしょうか?

 

サンプルは高品質だが納入品は低品質にして利益を得る

とか

バイヤーを接待で取り込んで、売上につなげる

など

多少の影響はあります。

 

しかし

元請け業者は、下請け業者から強い影響は受けません。

 

 

 

(4)顧客

顧客も行き過ぎた利益主義の影響を受けます。

 

  • 悪い品質のものでも平気で提供して利益を得るケース
  • 強引な契約をしてしまうケース

などなど・・・

 

利益のためには

手段を選ばなず売上を作るようにになったり

利ざやの大きな商品を売り込もうとするわけです。

 

 

 

 

(5)従業員

一番に影響を受けるのが従業員かもしれません。

 

まずはノルマ必達の空気です。

 

売上が厳しい時は 

「過剰なノルマ」

が課せられるでしょう。

 

 

 そして利益至上主義のため

「ブラックな体質」

になったりもします。

 

管理職は利益必達のストレスで

できない部下にたいして

攻撃的になるケースもあります。

それが常態化するとブラック企業となるわけです。

 

最初は責任感から始まったのかもしれませんが。

 

 

 

場合によっては最初から従業員を食い物にする・・

 

考えたくもありませんが

 

例えば

従業員を営業として採用し

高額品を従業員の親戚や友達に売りつけて

それ以上売れなくなれば、解雇してしまう・・ 

 

そんな企業もあるようです。

 

 

 

(6)社会、世間、行政

利益主義に走ったとしても

問題が表面化するまでは、社会全体への影響はありません。

 

しかし問題が大きくなると

社会への影響が出てきます。

 

たとえば

「マンションの耐震性能偽装」

が社会問題になれば

同業者にも影響が出ます。 

 

しかし

メディアも世間も他人事というスタンスです。

 

 

顧客のように直接の影響を受けるわけではありません。

 

 

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利益主義は弱肉強食

 さきほどの記事をまとめてみます。

 

(1)利益至上主義の影響をうけるのは

  • 顧客と従業員、下請けの取引先

 

 

(2)利益至上主義の影響を受けないのは

  • 株主(資本家)、債権者(銀行)

 

 

弱いものへ影響が及びます。

まるで弱肉強食のようです。

 

 

利益主義があまりに行きすぎると

居心地が良くないと思いませんか?

 

そこまで攻撃的に利益を得たい

と思わない人のほうが多数派だと思います。

(これは日本の話です)

 

 ただ、組織に属してしまうと

色々な力が作用して染まってしまう人も多いとおもいます。

 

 

 

行き過ぎた利益主義からの脱却はできるのか?

 

すぐに

とは言えませんが、脱却できると思います。 

 

 

わたしは

「貢献主義に移行する段階がきている」

と、感じています。

 

なんとなく今の仕事の進め方に

嫌気がさしている人が多いからです。

 

 

そして

良い条件が重なってきました!

 

インターネットを利用することで、小規模な資本でも

さまざまな事業が可能となってきています。

 

他にも社会情勢で追い風となっていることがたくさんあります。

(いずれ、記事にします)

 

 

ただ

いくつかのハードルがあります。

 

 

  1. 企業が利益主義から貢献主義への経営方針を変換すること
  2. 個人が依存から自立への道筋をつけること
  3. ・・・・他にもいくつか・・・

 

書きたいことはたくさんありますが

今日のところはこの辺で。(1944字)